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芸術見聞録

展覧会の予習、感想など。他に時事問題のブログもやってます。http://hayanosuke.hatenablog.com/

絵画をより楽しく観る 2

 

ミュシャのすべて (角川新書)

ミュシャのすべて (角川新書)

 

 

しぐさで読む美術史 (ちくま文庫)では西洋と日本の習慣の違いも書かれていて興味深い。その中で「おんぶ」という章があるが、人をおぶうという習慣は西洋には無いという。

試しに和英辞典を引いてみると、「carry someone on one's back」と出てくる。つまりは人を、馬か、荷押し車の代わりになって運ぶという感じだろうか。あまり愛情は感じられない。

しこの本ではウィリアム・アドルフ・ブーグローの「おんぶ」という絵が例として挙げられている。

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(画像はパブリックドメインです)

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File:William-Adolphe Bouguereau (1825-1905) - Not Too Much To Carry (1895).jpg - Wikimedia Commons

 この本では「おんぶ」という題だが、「Not Too Much To Carry」(重くて運べないことはない)というのが原題のようだ。私はこの絵を見て興味を持ち、ウィキペディアの絵の一覧を見てブーグローが大好きになってしまった。裸婦は例えようもなく美しく、

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(画像はパブリックドメインです)

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ファイル:William-Adolphe Bouguereau (1825-1905) - Day (1881).jpg - Wikipedia

少女の絵は清純で愛らしい。表情にフランスのエスプリを感じる。素晴らしい画家である。

これだけの絵画が20世紀末まで忘れられていたとは驚きである。恐らく、分かりにくい絵が名画であるかのような風潮が長く続いたのだろう。ミュシャの「スラブ叙事詩」は日本で大人気だが、世界でも再評価されるかも知れない。

 日本で「ブーグロー展」が開催される日がくればと思う。

  

ミュシャのすべて (角川新書)

ミュシャのすべて (角川新書)