芸術見聞録

展覧会の予習、感想など。

絵画をより楽しく観る

「聖なる手」というジェスチャーがあるというのは、

しぐさで読む美術史 (ちくま文庫)

を読むまで知らなかった。

(p.188) エル・グレコ「改悛のマグダラのマリア」を見てみると、

f:id:Hayanosuke:20170409231108p:plain

(画像はパブリックドメインです)

拡大画像

The Penitent Mary Magdalene - Google Arts & Culture

中指と薬指を開いた手を胸に当てている。ヨーロッパの女性は手の大きい人が多いが、この絵では特に大きく描かれているような気がする。非常に美しい手で、手だけのモデルがいたんじゃないかと思ってしまう。現代で言う「手タレ」だ。

マグダラのマリアというのは元々は娼婦と言われ、キリストに会って回心した女性である。果たして娼婦が聖人になれるのかと思うが、我々はなぜか罪深い人が悔い改める話に感動してしまう。オードリー・ヘップバーンの映画 ティファニーで朝食を [Blu-ray]を見て、最後のシーンで泣いてしまうのはそのせいだろう。

 

カラバッジョの「ロレートの聖母」

f:id:Hayanosuke:20170409231237p:plain

(画像はパブリックドメインです)

拡大画像

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ - Wikipedia

では、聖母がキリストを抱える手が「聖なる手」になっているという。今でも斬新な絵である。

 

しぐさで読む美術史 (ちくま文庫)

しぐさで読む美術史 (ちくま文庫)