芸術見聞録

展覧会の予習、感想など。

エリアフ・インバル指揮 ベルリンコンツェルトハウス管弦楽団公演 5

マーラー交響曲第五番 第5楽章より

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このホルンの進行に大変な知性を感じる。私の好きな部分である。

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ここのホルンはfffなので突出していなければならない。インバルの演奏はバランスが良かったが、私だったらffffぐらいにする。(指揮者ではないが)

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ここはPesante(重々しく)なのだがインバルは金管のミのところでフェルマータを入れるのが特徴である。楽譜通りだと二分音符分だけの長さしかないのだが・・・。解釈が昔(20年位前のフランクフルト交響楽団の演奏)と全く変わっていない。自分だったら、あまり伸ばさないが、実際聴いていてこれもアリだなと思った。

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フィナーレの部分。4小節から9小節の部分でバイオリンが光り輝くような音を立てるのがインバルの特徴。今回の演奏でも全く変わらない。

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最後の部分。木管楽器が一斉に下行し、トランペットが、「ラソファミレシミラ」で締める。インバルはフィナーレをかなり飛ばすが、最後がPrestoなのでセンスが問われるところ。あまり極端な変化は付けなかったと思う。

全体的に見て、今回の日本公演の演奏は大満足であった。インバルは80歳だが、全く衰えを感じさせず、円熟味を増し、熱気のある演奏をしてくれた。私の知る限り現役でこれだけのマーラーを振れる人は他にいないし、「本物のマーラー」だと言ってよいだろう。オーケストラが去った後もスタンディングオベーションが起きた。

 

私は素人で、音楽知識も初歩程度であるため、どこか見当外れなところがあるかも知れないがご容赦いただきたい。

 

マーラー:交響曲第5番

マーラー:交響曲第5番

 

 なお、この演奏の模様はEテレ午後9時のクラシック音楽館 - NHKで4月2日に放送される。余談だが、私の目の前にいた女性ビオラ奏者がとてもカッコよかった。演奏している時の真剣な表情と終わった後の笑顔のギャップに注目。

トリスタンとイゾルデ」では日本人バイオリン奏者らしき人がコンサートマスターを務めていた。日本公演ということで特別なのかも知れない。終わった後、インバルが頬にキスしていたが、お気に入りなのだろう。

(終わり)