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芸術見聞録

展覧会の予習、感想など。他に時事問題のブログもやってます。http://hayanosuke.hatenablog.com/

エリアフ・インバル指揮 ベルリンコンツェルトハウス管弦楽団公演 4

私の一番の興味が、インバルがどのように最終楽章を演奏するかであった。

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冒頭部分。バッハ風の真面目な音楽。ミの音を中心にしている。マーラーの作曲小屋にはバッハの全集が置いてあった。

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ドイツ音楽によく出てくる、「タッ・タ・タ・ター」というリズム。リヒャルト・シュトラウスもよく使う。ドイツ民謡から来ているのだろう。

 

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リタルダンドで曲がゆっくりになった後のバイオリンの音にこんなに音が重ねられていたとは!芸術家の繊細さにはいつも驚かされる。

 

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ホルンのパート。私はドイツ語を知らない。辞書で調べるとDampferとは弱音器のことで、mitは「共に」だから、ここで弱音器を使っているのか?今度放送されたら見てみよう。

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ホルンがfffで勇壮に主題を奏でる部分。ここで抑えた感じで演奏する指揮者がいるが、おかしいと思ってた。楽譜を見て、「やっぱりfffじゃないか!」ここはffffでも良いくらいだ。

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いつも演奏を聴いていると、この複雑すぎる部分が気になる。どこが主役なのか非常にあいまいで、上手く演奏される場合が少ない。インバルの演奏でも上手く処理できてはいなかったと思う。ゆっくり演奏すべきだと思うがここはAllegro なのでそうもいかない。

もしかすると根本的な欠陥なのかも。天才とて完璧ではないかも知れない。

(つづく)

 

マーラー:交響曲第1番「巨人」

マーラー:交響曲第1番「巨人」

 

マーラーの「巨人」は今まであまり好きではなかったが、この演奏は素晴らしい。ベルリンコンツェルトハウスより格上のオーケストラで、インバルの意図(マーラーの意図でもある)がより忠実に再現されている。昔のフランクフルト響より整理されたが、迫力は健在。