芸術見聞録

展覧会の予習、感想など。

ミュシャ展 雑感 4

今回の「ミュシャ展」は既に大反響を引き起こしたと言っても過言ではないだろう。チェコと歴史的に縁もゆかりもない東洋の島国で、人々が挙(こぞ)って観に行っているのである。

チェコの人々は、日本人がこれほどまでにムハの絵を愛していることに対してどう思うだろうか?反応が知りたいところである。

 

私が 語学留学で出会ったチェコ人に、

ヤン・フスというのはチェコの人ですよね?」

と言ったところ、それまで私に無関心だったその青年は急に目を輝かせた。

ヤン・フスを知っているんですか?」と、極東の東洋人がチェコの偉人の名前を知っていることに驚いたようだった。

 ヤン・フスプラハ大学の学長で、教会を批判(聖職の売買、免罪符売買、徴税権など)し、聖職者と修道院の富を「貧者からの強奪である」「教会が罪を犯すならば、その統治権まで否定してよい」とまで言ってしまった。

 教会が絶対的な権威を持つ中世の時代。フスはローマのコンスタンツ公会議に呼び出され、神聖ローマ皇帝の自由通行証を持っているのにも関わらず、異端を宣告され、火あぶりの刑に処せられた。1415年7月6日のことである。

12~13世紀にかけてドイツ人のスラブ地域への入植が進み、経済的、文化的に抑圧されてきたチェコの民衆はフスの言葉に奮い立った。後のマルティン・ルターの主教改革に影響を与えたフスはチェコでは今でも国民の尊敬を集める偉人、英雄なのだそうだ。

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「ロシア農奴解放の日」で見つけた、身なりの良い親子。貴族階級がショックを受けているのだろうか?

 

ミュシャ展

ミュシャ展